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00:00:03.200 --> 00:00:12.780
湖筆のふるさと、中国・浙江省の湖州。ここに店を構える、王一品斋笔庄。これからご覧いただくのは、

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00:00:12.820 --> 00:00:20.270
2012年に放送された番組から、工房の手仕事を中心にまとめた、日本語の解説版です。

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00:00:20.740 --> 00:00:29.160
工房の机に並ぶのは、まだ筆の形になる前の毛の束。職人は、毛の長さや状態を確かめ、

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00:00:29.200 --> 00:00:36.860
次の作業に備えます。完成した穂先の姿は、この小さな選別の積み重ねから生まれます。

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00:00:36.900 --> 00:00:47.430
水に浸し、櫛を通し、広げて整える。この水の中で毛を扱う仕事を、中国では「水盆」と呼びます。

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00:00:47.580 --> 00:00:54.970
濡れた毛は指先に沿って薄く広がり、職人は向きやそろい方を、何度も確かめていきます。

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00:00:55.520 --> 00:01:00.440
穂先のまとまりを支えるのは、目で見て、指で感じ取る選別です。

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00:01:00.480 --> 00:01:09.080
細かな毛を取り除く手元を見てください。急がず、少しずつ。何度も毛を広げて確かめる、

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00:01:09.120 --> 00:01:11.490
その繰り返しが続きます。

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00:01:11.880 --> 00:01:20.530
整えた毛は、束ねて結び、筆の穂へと仕立てます。映像では、根元を糸で結ぶ手仕事が見られます。

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00:01:20.740 --> 00:01:27.830
毛がばらばらだった時間から、一つの形へ。職人の両手が、その変化を支えています。

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00:01:28.480 --> 00:01:36.630
次は、筆の穂を仕上げる手元です。指先で穂を寄せ、形を確かめ、余分な毛を取り除く。

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00:01:36.920 --> 00:01:43.900
ここでも頼りになるのは、長い時間をかけて身につけた感覚です。小さな修整を重ねて、

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00:01:43.940 --> 00:01:45.790
穂先が整っていきます。

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00:01:46.380 --> 00:01:55.060
軸に文字を刻む工程にも、細やかな手仕事が残ります。文字の位置を見ながら、一画ずつ。筆は、

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00:01:55.100 --> 00:02:00.730
書くための道具であると同時に、作り手の仕事を伝える工芸でもあるのです。

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00:02:01.120 --> 00:02:10.910
湖筆づくりで語られる四つの目安が、「尖・斉・円・健」。穂先がまとまること、毛がそろうこと、

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00:02:11.320 --> 00:02:18.080
穂が整った形を持つこと、そして、しなやかな力があること。この言葉を知ると、

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00:02:18.120 --> 00:02:22.470
職人が確かめていた穂先の見え方も、少し変わってきます。

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00:02:23.120 --> 00:02:31.860
墨を含ませ、紙へ向かう。その一画の前に、これだけの手仕事があります。王一品の筆を選ぶときは、

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00:02:31.900 --> 00:02:38.470
毛材や寸法も確かめながら。あなたの書に合う、次の一本を探してみてください。

